遺言書はご自身の想いを相続するというかたちで示し、同時にそれを法的に有効なものとするツールです。
その遺言書の記載の中には、「付言事項」という項目を記載することができます。
付言事項(ふげんじこう)とは、相続分の指定や遺産分割方法の指定等の法的効力のある法定遺言事項と異なり、遺言者の感謝の気持ち、相続人に伝えたいこと、遺言を作成した経緯等を書き残す法的効力の認められない事項です。
一般的には遺言書の法定遺言事項を記載し終えた後にできる限り簡潔に付言事項を記載します。
付言事項を記載するメリット
付言事項は、自由に内容を記載することができるため、相続人に伝えておきたい想いを残すことができます。
ご家族に対する感謝の気持ちや遺言を作成した経緯を記載することで遺言者の希望を尊重して相続手続きを進めやすくなる、相続人間のトラブル防止に役立つといったメリットがあります。
付言事項の記載例
妻の花子には、最後までいろいろと苦労をかけました。長年にわたり連れ添ってくれて、本当にありがとう。感謝しています。
長男の太郎と次男の次郎は花子を支えてあげて下さい。
これからも兄弟仲良く助け合って、身体に気をつけて幸せに暮らして下さい。
※遺言書の内容が曖昧にならないように、分量は多くなりすぎないないように簡潔に記載する方が望ましいです。
否定的なことは記載せずに肯定的なことを記載します。
相続対策で重要なことは対策のできるうちに、早めに対策をすることです。
遺言書作成をお考えの方は法律事務の専門家である司法書士へご相談ください。
遺言者の想いの伝わる付言事項の作成をサポート致します。