相続が発生すると不動産の名義変更等、さまざまな手続きを行う必要があり、その中の一つに銀行預金の相続があります。
銀行預金に相続手続きに関して多いご質問が手続きの期限、口座凍結、必要書類についてです。お手続きをスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてください。
銀行預金の相続手続きの期限と放置によるリスク
まず、銀行預金の相続手続きの期限はありません。
しかしながら、手続きを長期間放置するとさまざまな問題が発生する可能性があるため、早めに手続きを行うことが望ましくなっております。
相続手続きを放置することによるリスク
- 相続人の死亡による手続きの複雑化
相続人がお亡くなりになり、更に相続が発生すると、手続きが煩雑化する可能性があります。 - 銀行の合併等による手続きの煩雑化
金融機関の合併、再編が発生すると、手続きが煩雑化する可能性があります。 - 被相続人の口座の休眠化
10年以上放置すると休眠口座となり、払い戻しの手続きが面倒になる可能性があります。
このようなリスクが考えられるため、できるだけ早めに対応することが大切です。
銀行預金の相続手続きの流れ
銀行預金の相続手続きは、以下の流れで行います。
- 被相続人の銀行口座を特定する
通帳、キャッシュカード、郵便物等から保有口座・支店を特定します。 - 銀行に連絡し、口座を凍結する
銀行に死亡届を提出すると口座が凍結されます。不正な引き出しやトラブルを防止できます。 - 残高証明書を取得する
遺産分割協議の前に最終の残高証明を取得します。 - 遺産分割協議書を作成する
銀行預金の分配について協議を行い、協議書を作成します。 - 銀行で解約手続きを行う
解約手続きに必要な書類を確認し、銀行で手続きを行います。
銀行預金の相続手続きの必要書類
銀行預金の相続手続きには、以下の書類が必要です。
- 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
- 相続人全員の戸籍謄本
- 相続人全員の印鑑証明書
- 遺産分割協議書
- 被相続人の預金通帳、キャッシュカード
- 代表相続人の身分証
※銀行によって必要書類が異なることがあります。事前に確認窓口へお問い合わせください。
相続手続きには期限がものも場合もあります。また、手続きの内容によって必要書類等が異なるため、注意が必要です。
相続手続き、登記手続きについては法律事務の専門家である司法書士にご相談ください。